瀬田 勝哉(せた かつや)
■略歴
1942年1月3日 大阪生まれ
東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退
1974年4月1日 武蔵大学人文学部専任講師。助教授を経て現在に至る
■主要著作・論文・研究活動など
1.「中世末期の在地徳政」(『史学雑誌』77-9 1968.9)
2.「菅浦絵図考」(『武蔵大学人文学会雑誌』7-2 1976.2)
3.『洛中洛外の群像 失われた中世京都へ』平凡社 1994.8
4.「伏見即成院の中世」(『武蔵大学人文学会雑誌』36-3 2005.1)
5.『木の語る中世』朝日新聞社 2000.11
■専門・所属学会・その他前年の主要社会活動
私はいわゆる「日本史」の研究者です。専門の時代は中世。40数年前、京都の祇園祭にはまってしまったのが研究のスタートでした。ところが数年後、みやこにしか目が向いていない自分に気づき、もっと外の世界も知らねばならないと一念発起して地方を歩きまわりました。その成果が1と2です。今もフィールドワークが好きなのは、その時に「歩く・見る・聞く」ことのおもしろさと大切さを知ったからです。10年後、再び研究対象を京都にしぼり込み、「洛中洛外図」が描かれた室町・戦国時代を中心にすえ直しました。その成果を本にまとめたものが3です。その延長上に、今、学生諸君との「演習」があり、4は私の演習リポートともいうべき作品です。
現在私の研究領域は中世京都だけでなく、もう一本の足を持っています。今から22年前、武蔵の学生諸君と「木(き)ゼミ」と称する演習を始めてからぐんぐんイメージがふくらんできた「木の社会史・文化史」。今はやりの環境史の走りでしょう。時代はすべての時代です。ただ自分の専門とする中世の木については余りに先行研究が少いので、自分が「中世の木」を調べてやれと思ってチャレンジして書いたのが5です。もちろんライフワークにするつもりで、昨年は「秀吉が果たせなかった花見」という意外性に富んだ発表を学会でしてきました。
■メッセージ
大学時代には一杯感動すること。いかにたくさんの感動を手に入れられるか。読書から、音楽から、美術から、スポーツから、芝居から、映画から、旅行から、あるいは人との出会いから、学問との出会いから……何でもいい。機会はいくらでもあります。そして感動する心をさらに鍛えること。すると感動の質や幅も深まり、広がり、変わってくると思います。

