人文学部


光野正幸 教授


光野 正幸(みつの まさゆき)

■略歴

1952 東京生まれ
1971 東京都立小石川高等学校卒業
1977 東京外国語大学ドイツ語学科卒業
1980 東京大学大学院人文科学研究科(独語独文学)修士課程修了
1980 東京大学文学部助手
1982 武蔵大学人文学部専任講師
1986 武蔵大学人文学部助教授
1991 武蔵大学人文学部教授,現在にいたる

■主要著作・論文・研究活動など

1.クラウン独和辞典,濱川祥枝編修主幹,三省堂 1991(共著)
2.読んで旅する世界の歴史と文化・ドイツ,池内紀監修,新潮社 1992(共著)
3.ドイツ文学~歴史のなかで文学の流れをみる~(放送大学教材),神品芳夫編,放送大学教育振興会 1998(分担執筆)
4.ふたつのベルリーン物語~E.T.A.ホフマンにおける都会の描写と「語り」の原理~,十九世紀ドイツ文学研究会編『ドイツ近代小説の展開』,郁文堂 1988,S.265-277(論文)
5.芸術,フモール,そして誘惑~E.T.A.ホフマンにおけるローマと「イタリア的なるもの」をめぐるおぼえがき~,小泉進/白崎嘉昭編『ゲーテ時代の諸相』,郁文堂 1995,S.208-223(論文)

■専門・所属学会・その他前年の主要社会活動

 ドイツ・ロマン派の作家E.T.A.ホフマンに魅せられ,文学研究を志してから三十年以上が経ったことになります。ロマン主義的性格(=時代の制約)とリアリズム的要素(=先駆性)の併存,というテーマをはじめ,ホフマンの作品はドイツ文学史のみならず近代ヨーロッパ文化史という幅広い文脈から見てもきわめて豊富な考察材料を提供してくれます。モーツァルトからヴァーグナーを経てリヒャルト・シュトラウスにいたる「ドイツ・ロマン主義オペラ」の系譜を第二の研究対象としているのも,作曲家・音楽評論家としてのホフマンをこの系譜を構成する重要な一章と把えているからこそ,なのです。こういった問題意識を核として,文学・音楽のジャンルにとどまらず,現代社会のありようをいまだに本質的に規定しつづけている十九世紀という時代そのものと,そこに顕われた広汎な文化現象に今後も関心を向けつづけることになるでしょう。
 
日本独文学会会員,日本ワーグナー協会会員,日本リヒャルト・シュトラウス協会会員。
 
2005年5月より,ドイツ語学文学振興会理事長。全国で年二回実施されるドイツ語技能検定試験(独検)の円滑な運営に微力を注いでいます。また練馬区在住・在勤のプロの音楽家をメンバーとする練馬区演奏家協会(2006年3月発足)に設立準備の段階から関与し, 自治体の支援を受けつつ地域住民に良質な音楽を廉価で提供する,という活動に運営・企画の面から協力しています。

■メッセージ

 外国語の習得についても,また読書という,文学研究の基盤となる作業についても同じように言えることですが,ある種の「苦労」を経て始めて,「達成感」というカタルシスも得られるものです。
 
若い世代のみなさんには,新しいことに挑戦する勇気,すぐに諦めてしまわない「粘り」,そして苦労を厭わない「反骨」の精神を持って,充実した大学生活を送ってほしい,と願っています。